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ルアンパバーン2日目の朝です。
古都ルアンパバーンはお寺の街。お坊さんもたくさんいます。ラオスでは毎朝、喜捨を求めてお坊さんたちが街を歩く托鉢が行われています。その規模がラオスで一番大きいのがルアンパバーンだそうです。
5:30 早起きして托鉢を見にいきました。
ホテルの横道からすぐ裏のサッカリン通りに入ったら、お布施グッズを売っているおばちゃんが待ち構えていて、肩に掛ける布やもち米、お菓子など手渡され、すすめられるままに寄進するモードに^^;
プラスチックのイスが並べてあるのでびっくり。正座ができない西洋人の観光客のために用意してあるのかしら。おばちゃんが手際よく、寄進のやり方を説明してくれます。
昨日の夜は観光客やトゥクトゥクでにぎわっていた通りと同じ通りとは思えないほど、静謐な雰囲気が漂っています。
まもなく、通りの向こうから赤い衣を身にまとったお坊さんたちの行列が見えてきました。素足でひたひたと静かに近づいてくる姿は神秘的です。年上のお坊さんを先頭に、最後の方は小学生くらいの小さい子どもがあとをくっついて歩いています。
この光景は観光名所になっているので、カメラを構えた観光客もたくさんいるし、これで商売しようとするおばちゃんもいるけれど、そんなことも気にならないほど、わたしはその光景に圧倒されていました。
何百年も、毎日毎朝、繰り返されている同じ光景、その重み。世界遺産の所以かもしれませんね。
▲お布施グッズ けっこういい値段です^^;
托鉢のあと、朝のルアンパバーンの街をぶらぶら。歩く人も少なく、しっとりと静まった通りは、昨日の喧騒が嘘のようです。
▲ナムカーン。霧がかかっています
▲托鉢を終えたお坊さんが戻ってきたお寺。
敷地内の建物の一室にお坊さんたちが集まり、朝ごはんの支度をしている様子。そこに、近所のおばさんがお鍋を持ってやってきました。毎朝、スープを届けているのだそうです。お布施で集めてくるのはもち米とお菓子なので、おかずはどうするんだろうと思っていましたが、そうやって世話をしてくれる人がちゃんといるんですね。
支度ができると、朝ごはん前のお経が歌うように詠み上げられていました。
▲ホテルに戻ってテラスで朝食
席につくとフルーツとオレンジジュースが出てきます。メニューは卵料理やパンケーキ、ラオス料理から選べます。これはカオ・ピャック・カオ。お粥です。
食事をしながら通りを眺めていると、ゴミ収集車が昨日の祭りで散乱したゴミを片付けに来ました。昨夜、祭りが終わりテントが撤収されたあと、通りには、生ゴミ、紙くず、ビニール袋、割れたビール瓶、ペットボトルなどなどがばら撒かれたように残され、これを片づけるのは大変だろうなあ、と思っていました。ラオス人、なんでもどこにでもポイ捨てするんだとか。昨夜は、背の高さほどもある大きな袋にゴミを集めているおばちゃんを見かけ、聞いてみたら、売るのだそうです、ゴミを。
海外のゴミ事情に興味があるわたしです。ゴミはその土地の人々の暮らしを表しますからね。
▲ホテルの前の通り。世界遺産の街なので景観規制がされていて、こんなにゴミだらけの様子はなかなかレア。
部屋に戻り支度をして、9:30頃行動開始。
その前に、ルアンパバーンの街について確認しましょう。
メコン川とカーン川に囲まれた半島状の地形です。この約2kmほどの半島部にお寺や観光名所、古い街並み、宿やレストランが集中しています。1995年に市街地全体が世界遺産に登録され、ニューヨーク・タイムズの「世界で一番行きたい国」第1位にも選ばれているそうです。
メインストリートのサッカリン通りに出て、まずは両替。そしてぶらぶら歩きながらツーリスト・インフォメーションセンターへ。息子の同僚の方に地図やおすすめポイントを教えてもらいました。
今日は、織り物の村「バーン・サンコーン」「バーン・シェンレック」に向かいます。
息子がバンの運転手に交渉、往復で待ち時間2時間で120000kipとのこと。
バンで20分くらい走ったところで、なんの変哲もないような村の通りに入り、運転手さんに「ここだ」と降ろされ、2時間後に待ち合わせることに。この時点で、バンの運転手の電話番号を聞いておけばよかったのだけど・・。
道端の家にはよく見ると看板らしきものがあり、中を覗いてみると、織り機がいくつも並んでいます。
こんな感じの店を15~6軒、見て回りました。糸繰りも機織りも日常のなかで、ただ淡々と繰り返される仕事のひとつなのでしょう。人の手で作られたとは思えないような細かい伝統文様が、実際に織りだされる様子を目の当たりにすると感嘆しかありません。
▲少数民族の手織物を扱っているお店で店員さんにいろいろ話を聞きました。(民族名は忘れてしまった^^;)綿も絹も、藍染の藍もラオス産なのだそうです。糸も染材も自国でまかなえるって、スゴイことだと思います。
▲バーン・サンコーンの中心地(たぶん)
▲一村一品運動のお店
▲炎天下を延々歩く。
雨季だけれど天気がよく、からだに熱がこもって若干ふらふらになり、冷たい水のペットボトル買って、首すじや脇の下、胸腺を冷やしたりして、なんとかしのぎました。
バーン・シェンレックで通りがかった店先で、おばちゃんがふたり、お昼ごはんを食べていました。なに食べてるの~と声をかけると、一緒に食べていかないか、と誘われ、イスを用意してくれたり食器を出してくれたり。カオニャオと、お肉のおかず、卵とキャベツのスープをいただきました。地元の人の暮らしに触れたひとときでした。
ゆっくり見ているうちに、3時間もたってしまった。さて、帰ろう、となった時に、待っているはずのバンが見当たらない。1時間オーバーしちゃったから帰っちゃたんじゃないの?でもお金払ってないから、帰ることはないと思うよ、などと言いつつ、バンを探してどんどん村外れまで歩いて、また戻って、バンを発見。歩き疲れました。。120000kip、ちと高いかなと思ったけど、3時間待ってもらったしね。
これからどうする?お昼食べてないし、ホテルに戻らずにカフェにでも行く?などとバンのなかで相談して、おすすめリストにあったカフェに寄ることにしました。
▲Cafe Utopia
足を投げ出した写真で失礼。
ナムカーンを眺めながら寝転んでごろごろできるいかにもバックパッカー好みのカフェ。川からの風も涼しくて、わたしたちものんびり昼寝。魂の洗濯ってまさにこのことだわ。
▲マンゴーチキンサンド
美味しかった~。すぐにアリが寄ってきたけどね。35000kip(約465円)
ごろごろしていたら、突然なにかがドサッドサッと落ちる音が。ほかのお客さんが見に行き始めたので、行ってみると・・・
▲(動画※音声あり)ココナッツの実を落としていたのでした!
軽業を見ているようでしたよ。
このあとは、プーシーの丘に夕日を見に行くつもり。日没までまだ時間があるので、思いっきりごろごろします。
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