ゴールデンウィークに、久しぶりに実家があった町に行った。
元実家のまわりは、団地が立ち並ぶ住宅地だったが
その団地が壊されて、いまは跡形もない草莽の地になっている。
バス通りには車も少なく、
桜並木の新緑が、道路に覆いかぶさるように茂っている。
小さな公園はよく手入れされて、緑にあふれ
休日をゆっくり過ごす家族連れが佇んでいる。
つつじの甘い香り。
静か。鳥の声しか聞こえない。
時折、ディパックを背負った熟年グループが、地図を片手に歩いてくる。
江戸の面影を残す水路には、鬱蒼と草木が生い茂り
太った鯉がうようよ口を開けている。
近くにコンビニはない。
バス停を6個も歩けば駅に着く。