こうの史代『夕凪の街 桜の国』は、何度読み返しても新しい発見がある、と書きましたが、
こんな「深読みサイト」を見つけました。
ネタばれがあるので、作品を読んだ人だけ見てくださいね。
これを見ながら、本書を何度も読み返しました。
気づかなかった発見がいくつもありました。
というか、ほとんどのページに隠れネタが…。
ほんのすこしのしぐさにまで意味を見つけ出す読者もすごいですが、あらゆるところに意味を散りばめた作者もほんとにすごい。
おかげで、衝撃的な場面も悲しい場面も含め、何度も「ヒロシマ」と向き合いました。
こんなこと、高校以来かも。
(高校の担任の国語教師が広島出身だったので、毎年夏休みの宿題は原爆作品の感想文でした)
今回は「絵」だったこともあって、地理的なことに関心を持ち、地図を見比べながら読んだりもしました。
この角度にドームが見えるということは、立ち位置はこのへんかな?とか。
折りしも、テレビドラマ『広島・昭和20年8月6日』を観たので、ドラマに出てくる場所と、漫画に出てくる場所を確かめてみたりしました。
う~ん、一度ロケハンに行きたいですねえ。
それと、関連書物を読みたくなってきました。
大田洋子著『夕凪の街と人と』とか、福永武彦著『死の島』とか。図書館にあるといいなあ。
作者があとがきに書いているように、この作品に「育てられ」ていることを実感しています。