与那国のサトウキビ刈り つづき

先日、与那国のサトウキビ刈り援農隊の話を書いたら
『与那国島サトウキビ刈り援農隊 私的回想の30年』の著者、
藤野雅之氏からコメントをいただき、驚きと感激で
ぽ~っとしてしまいました。

ネットなどなかった当時は、情報を仕入れるのも本が頼りで
田舎町の書店には沖縄に関する本などほとんどなくて
立松和平氏の『砂糖キビ畑のまれびと』(当時は晩聲社)が
ほとんど唯一のガイドブック。
そこで初めてサトウキビ刈りの仕事があることを知り
与那国に行こうと思ったのでした。

いま思えばけっこう無謀…。
「援農舎」がさまざまな問題を乗り越えて、
下準備もしっかりとやって、
援農隊をきびしく選考して、送り出していたことを思うと
いかに軽い気持ちで海を渡ったことか。

もちろん、そのしっぺ返しはあったし
楽しいことばかりじゃない、つらいこともいっぱいあったけど
与那国で暮らした2年間は、
宝のような時間だった。
いまはまったく疎遠になってしまって
記憶も思いも薄らいでしまっているけど
自分の中では与那国は第2のふるさと、と思っている。

与那国で機織りを一緒にやっていた女性に
「あんたは今、与那国からいろんなものをもらっているさ。
10年後には与那国にお返ししなさいよ」と
言われていたけれど
10年どころか20年たつ今になっても
何も返せないでいることが、ちょっと切ない。

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