今日の毎日新聞のコラムで
「遺伝子の9割以上が眠っている」という話が載ってました。
遺伝子には働いていない部分や、無駄としか思えない部分の方が、
全体の90~97%を占めているらしいのです。
その眠っている遺伝子を起こしてやれば
考えられないような力を発揮するのだそうです。
ただ、遺伝子もいい遺伝子と悪い遺伝子があるそうです。
いい遺伝子が目覚めてくれればいいけど
悪い遺伝子が目覚めちゃったら…、困りますよね。
よく「人が変わったようだ」というけど、よくも悪くも
それって、眠っていた遺伝子が目覚めたから、と思えば
なるほど、そういうこともあるのか~、と思ってしまいます。
で、「良い遺伝子をオンにして、潜在能力を引き出す秘けつはありますか」という問いに
アメリカの心理学者による、人間の可能性を阻害する要因を挙げています。
その内容は
・いたずらに安定を求める気持ち
・つらいことを避けようとする態度
・現状維持の気持ち
・勇気の欠如
・本能的欲求の抑制
・成長への意欲の欠如
これらが遺伝子の目覚めを妨げる要因なのだそうです。
これを見て「無痛文明論」を思い出しました。
この論については全然ちゃんと読んでないんだけど
現代は、苦しみやつらさを遠ざける仕組みが張り巡らされている、
というような内容の紹介文があって、
「たしかに!」と思ったのでした。
で、この六つの要因というのが、まさに
苦しみやつらさを「無痛化」するものじゃないですか?
「無痛文明論」のもっと奥深い話は、いずれじっくり読みたいと思ってますが
苦しみや痛みを避けちゃだめよ、
眠っている遺伝子を使ってあげなきゃもったいないっしょ、と
単純に思ったりして。
最後に、遺伝子学者の村上和雄氏の
「これだけ科学が進歩しても、われわれは細胞一つ、
ゼロから作ることはできないのです。
この世に生まれただけで、1億円の宝くじを
100万回連続当選したほどの幸運といえます。」
という言葉に、すんごく幸せな気分になりました。