土用の毒出し

季節の変わり目の土用は消化器の毒出しの時期。
風邪を引いたり、発熱、下痢、嘔吐、胃の痛み、
食欲不振、倦怠感などの症状が現われることがありますが
これはすべて消化器の排毒作用です。

ということは、頭でわかっていましたが
実際に土用の時期に、高熱で寝込み
なにも食べられない状態になるなんて、
初めてでした!

平熱があまり高くなく
ふだんちょっと発熱しても37.5度程度がせいぜいなのに
今回は38.9度をマーク。
ちゃんと計っていれば、39度超えもあったかもしれません。

頭痛にはじまって、関節痛、
熱が上がるときに悪寒がして
歯の根が合わないくらいガタガタふるえる、
そんな繰り返しで徐々に熱が上がっていったように
思います。

頭も身体も全身痛いので
起き上がるのは、1階のトイレへの往復のみ。

そのうち、咳、痰、喉の痛み、鼻水など
風邪の症状オンパレードとなりました。

半身浴をしようにも
からだを起こしていられません。
水分を摂ろうにも
お湯を沸かす元気がありません。

息子が買ってきてくれたスポーツドリンクを
ちびちび飲みながら3日間
ふとんにべったりへばりついて過ごしました。

土用に入って7号食ならぬ6号食をはじめていたおかげか
消化器系の毒出しがなかったのがさいわいでした。

土用入りからなので、もう2週間近く
動物性、油っこいもの、小麦粉を摂っていません。

消化器は、おそらくだいぶ、休めていると思うのですが
体力が落ちているので、あまり食欲がないのです。

だけど
野菜とだしだけでじっくり煮込んだスープが滋味深くて
白米ごはんを時間をかけて噛んだときの甘みが美味しくて
もう、これで十分、という毎日です。

病院に行っていないので
インフルエンザだったかどうかは、定かではないのですが
しうさんもほぼ同時に発熱。
週末にはついに、てくてく開業以来初めて
病気理由で店を臨時休業しました。
(通販作業はやっていました)

しうさんは昨年秋頃からの体調不良が
年末にはかなりひどくなっていて
本人、ようやく自覚したのか、
年明けに7号食、その後も少食を続けていた矢先でした。
やはり2日近くほぼ絶食状態で、いくらか痩せたようです。

それでも、回復してきたら「お腹がすいた」というからビックリ。
もともとの食欲、食へのエネルギーが強すぎるんでしょうね。
ちょっと弱っているくらいのほうが
神経も細やかになるし、まわりへの気遣いもできるし
わるくないな、と思うのですが。


そんなこんなで大変な1週間でした。
まだ咳が治まらないし
スタッフも立て続けに休んでしまっているし
まだまだ予断を許さない状況ではありますが・・
ひとまず、経過報告であります。

ご心配いただいたみなさま
ご迷惑をおかけしたみなさま
いろいろとヘルプしていただいたみなさま
ありがとうございました。

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さて、大変なことばかりではなんですので
今回の病床での発見。
熱が下がってきて、ようやく少し頭が動き出して
なにか読もうかな、という気になって
でも長い文章を読む集中力、気力がないときに
俳句がちょうどいい、ということに気づきました。

一句読んで、目を閉じて
その句の表現している世界を想像して味わって楽しむ。

これくらいなら体力消耗せず
寝ながら頭の中を愉しませてやることができます。

歳時記や旧暦に関連する商品を扱うようになって
俳句にずっと興味があったけれど
いまひとつ、どう味わったらいいのかわからなかったのですが
なんとなく、自分なりの愉しみ方を見つけて
ちょっとうれしいことでした。

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「大寒」の次が「立春」なんて
考えてみれば振り幅大きすぎますよね。

ぎゅーっとこわばったからだが
ゆるゆる、少しずつ、春に向けてほどけていく時期。

みなさまも、どうぞご自愛くださいませ。

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