スポーツショップの棚の前に立ち、そこに並ぶブランドのサッカーボールを見ながら、
どのデザインにしようか迷っていることと思います。
でも、ちょっと待って。
そのサッカーボール、誰がどんなところで作ったものだと思いますか?
実はサッカーボールはひとつひとつ手で縫っている手作り品なのです。
工場で機械的に大量生産されているわけではありません。
生産地は、インドやバングラデシュなどの途上国。安い労働力で生産できるからなのです。
そして、作り手の中には、15歳以下の学齢期の子どもたちもたくさんいるのです。
貧しくて、学校に行くこともできないから働くしかない。
そんな子どもたちは、ちゃんとしたボールを使ってサッカーをしたことすらありません。
サンタさんからのプレゼントのサッカーボールを手にする子ども。
その子とちょうど同じ年代の子どもが、そのボールを作っているのです。
小さな子どもを過酷な労働条件で働かせるなんて、どこの親だってしたくないはず。
子どもたちを働かせずにちゃんと学校に行けるようにしてあげたい、という思いから、
フェアトレードのサッカーボールは生まれました。
92年から紅茶やコーヒーなどのフェアトレード活動をしていた「わかちあいプロジェクト」が、
サッカーボールにフェアトレードの認証をつけることを実現したのです。
日本でも今年に入ってフェアトレード・サッカーボールの販売が始まりました!
残念ながら、FIFAやJFAの認定はとれていません。
認定取得のためには多額のお金がかかるからです。
でも、練習用になら十分使えます。
もし、これからサッカーボールを買おうかと思っている方がいらしたら、
ぜひこのフェアトレード・サッカーボールも選択肢のひとつに入れてください。
サンタさんからの贈りものが、受け取る人にとっても作る人にとっても
幸せを運んでくれますように♪