先日、店の裏にある物置を片づけていたら
昔買ったまま読んでいない本が数冊
がらくたの下に埋もれていました(>_<)
こんなところにあったのか~探してたのに~
と、すかさず救い出し
汚れをきれいに拭いて持ち帰りました。
その中の一冊に
『辻留 辻嘉一献立帳』
という文庫本があり
半身浴のお供にと
お風呂の中に連れ込んで
夜な夜な読んでおりました。
わたし「辻留」という料理屋さんのこと
全然知らなかったのですが
京都を発祥に、銀座にまで店を構える
有名な懐石料理店なんですね。
その2代目の辻嘉一さんが
食材、器、おもてなし、茶道、懐石などを
題材に書かれた文章なのですが
軽い語り口でありながら
しっとりと奥が深く
料理や食材への想いがあふれる
とても味わい深い本でした。
エッセイごとの末尾をみると
昭和20年~40年くらいに書かれた文章であることも
驚かされました。
この本を読んでいる間は
少しは辻さんの想いが乗り移ったようで
いつもよりていねいに美味しく
料理ができたように思います。
読了後、アマゾンで調べてみたら
この本すでに絶版なのか
古本で3倍近くの価格になっていたのには
驚きました。
がらくたに埋もれ
風呂でふやけてしまった本
実はレア本だったとは・・・