映画「少年H」
戦前~戦後の話なのでなつかしいかもしれない、と思って
ばあちゃんを誘って一緒に観に行ったら
主人公の少年Hはばあちゃんと同い年。
どんぴしゃでした。
最近少し忘れっぽくなってきて
ちょっとしょげ気味だったばあちゃんだけど
昔のことはよく覚えていて
この映画を観たあとは、ひとしきり昔話。
熱海の近くのお寺で育ったばあちゃん。
お寺には兵隊が駐屯し、食べるものには困らなかったとか。
東京大空襲の時、対岸の東京の燃える火が見えたとか。
終戦になって一番うれしかったのは
灯火制限の黒い布をはずして明るく灯りをともせるようになったこととか。
あの頃に気持ちが戻ったのか
目が生き生きとしていました。
わたしはちょうど半藤一利の「昭和史」を読み終わったところだったので
この小さな家族から遠く離れたところで
戦争をやめることができなかったばかたちのことを
思いながら観ていました。
映画の後はいつものまめくりさんへ。
冷凍の出来合いではなく
手作りでフライやコロッケを作ってくれる。
小鉢もバランスよく、量もほどよく。
ひとくちごとに箸を置いてゆっくり食べたくなるような
ていねいに作られた食事がありがたいですね